2003/ 6/ 7 MOTO-GPイタリア・ラウンド ムジェロサーキット観戦
 
 
6/2から2週間ほど新婚旅行に行ってきたのですが、旅行日程終盤の土曜日に設定のあるフィレンツェと、MOTO-GPイタリアラウンドが開催されるムジェロサーキットは電車で1時間程の隣町!しかも土曜日の午後は自由時間なので、これは行かねば成るまいと言うわけで、まさに思いつきで強行したのだが、その顛末は.......(笑)





イタリア全体図

赤枠で囲ったボローニャからフィレンツェにかけての部分を拡大すると(下記へ)
 
フィレンツェから北へ25キロ程
地図上の真ん中上から1/3ぐらいに位置する白丸 Borgo S. Lorenzo という街のすぐ北側に Mugello という文字が見えますが、ここにムジェロサーキットがあります。
 
フィレンツェのサンタ・マリア・ノベッラ駅からムジェロサーキット近くのボルゴ・セント・ロレンツォ駅までの切符。たかだかローカル線の切符なのに立派です(笑)

11:37分発

ボルゴ・セント・ロレンツォ駅に着きました。当初1時間程はかかると聞いていたのですが、実際には30分程度で着いてしまいました。

インターネットで調べたら、この駅からサーキットまで無料送迎バスが出ているとのことだったのですが、着いてみるとそれは日曜日のみ!土曜日の予選はバスが走っていないとのこと!しかもそれ以外の交通機関は全く無く、片道500m程離れた幹線道路に出てみるもののバス停の一つもありゃしない!そしてイタリアの片田舎ではタクシーさえ走っていません。
 
他にもムジェロへ行く人達が10人程いましたが、みんなで途方に暮れていると、駅員のおじさんが自分の自家用車を使って白タクをしてくれるとのこと!車には4人しか乗れないので、順番待ちです。
写真の右に写っているのはオーストラリアからやってきた女性で、この子と我々夫婦3人が最後になり、とりあえず駅の木陰で休んでいるところ。




何とかムジェロに着きました!

しかし、何とかなるのもです!車で15分程掛かって駅員のおじさんに3人で10ユーロ(一人3.3ユーロ=420円程)でムジェロサーキットまで乗せてきてもらい、裏側のゲートから歩くこと30分、やっとコースにたどり着きました!

チケット表側
コースゲートで販売されていた予選・本戦2日間有効の観戦チケット
1人100ユーロ、2枚で200ユーロ=27,600円ですから、日本国内に比べれば安いでしょうか。

チケット裏側
 
結局駅に着いてからは2時間程は掛かってしまいましたが、目的のMOTO−GPクラスのファイナル予選には間に合いました!
 
広々とした丘陵地帯の丘をうまく利用したサーキットで、観客席は全て自然の丘。コース全体は見渡せないものの、コース半分は見えます。
250ccクラスのマシンが最終予選でタイムアタックの真っ最中!
 
MOTO−GPクラスの予選が始まる前に公式プログラム(当たり前だけどイタリア語)を手に入れて準備万端!




MOTO-GPクラス予選開始!!

光学3倍ズームしか付いていないデジカメで撮影しました。(笑)
 
3 ビアッジ 11 宇川
 
4 バロス 10 ロバーツ
 
9 青木 15 ジベルナウ
 
65 カピロッシ 41 芳賀
 
7 チェカ 33 メランドリ
 
8 マッコイ 88 ピット
 
69 ヘイデン
 
46 ロッシ

予選終了!
最終予選終了後にポールを取ったロッシが目の前10m程の所をオンザシートでウィリーしていく様を見てしまいましたし(左に移っているモニターにもウィリーしているロッシの姿が!)、2番手はビアッジ、3番手はカピロッシとイタリア人ライダーがワンツースリーです。
それにしてもモトGPマシンのサウンドに魅了されました。特にカピが乗るドカッティの早さとサウンドには惚れました(笑)。
それに比べてスズキGSRVの音質の悪いことと言ったら......ありゃどう見ても調子が悪いとしか思えませんでした。


我々は10コーナーの外側芝生スタンドで観戦したのですが、直ぐ近くに加藤大治郎の所属していたチームグレシーニのファンクラブが横幅10mはありそうな「74forever」の横断幕を芝生の上に張って、直ぐ上にはテントを設営してパネルまで展示して陣取っており、日本人の俺を見つけるなり横断幕やパネルを指さし「これを見てくれよ!」「あいつはグレートなライダーだった!」「俺たちはあいつのことをずっと忘れないぜ!」と(イタリア語なので俺の想像(笑))フレンドリーに言いながらサムアップしてきた。
これ以外にもムジェロサーキット内のあちこちでゼッケン「74」のサインを見つけることが出来、はては子供の来ているTシャツのバックプリントにもと、大治郎のイタリアでの地位の高さというか認知度、期待度の高さを本当に感じた。
こればっかりは雑誌で見ても解らないことで、現地で実際にしかもイタリアはムジェロでモトGPを観戦できたことは本当にラッキーでした。

なんと同じ日に大治郎のお父さんもムジェロサーキットに来ていたようで、その時の写真がオフィシャルサイトにも載っています。
http://www.daijiro.net/information/index030617.html
 
帰りの電車の時間もあるので、MOTO−GP予選終了後すぐにサーキットを後にしたのですが、その道すがら見つけたXR650Rの正真正銘なDK仕様!(笑)
しかもタンデムステップ付き。
 
メーカー製を思わせるようなしっかりとした作りですが、ゴツイとも言う。(笑)




帰りは歩き!?

そう、問題は帰りです。
往きは駅員さんに乗せてきてもらったから何とかなったものの、帰りは正真正銘交通機関が無いのです。
途方に暮れつつ帰りの電車(16:00発)に間に合うように1時間程歩いて来ましたが、遙か遠くで雷の音が聞こえはじめ、空がにわかに曇ってきました!
道ばたを走る車にサムアップしながらヒッチハイクを試みるも、ここイタリアでは変な東洋人を乗せてくれるような奇特な人はいません!
電車の発車時刻も迫り、焦っていると前方に農作業を終え、今まさに畑からトラックに乗り込もうとしているおじさんを発見!片言のイタリア語と英語を織り交ぜて、帰りの電車の切符を見せ、「ここに乗せていってくれ!お願い」と妻と一緒に頼み込みます。(笑)
 
結局心優しいおじさんが、「俺の家は駅とは反対方向だ」と言いつつも駅のすぐ下までトラックに乗せてくれ、無事帰りの電車に間に合いそうです。
お礼に10ユーロの札を渡そうとしますが、受け取ってくれず、本当に優しいおじさんで、2人で何度も何度もお礼を言って別れましたが、あ〜ほんとに後から考えると、むちゃくちゃですが、何とかなるものです!(爆)
この上り坂を500mほど登れば駅ですが、そろそろ燃料切れ!死につつあります。(笑)
 
無事駅に着きました!
ま、何はなくとも、とりあえずビールで喉を潤します!(笑)
ちなみに奥の方に写っているのはドカの600スポーツ。駅のホームにドカが自然に置いてあるなんて、さすがイタリアです(笑)。


 
帰りの電車に乗ってほっと一息。
一時はどうなることかと思いましたが、何とかなるものです。
イタリアの駅のホームは地面からの高さが20センチ程なので、全ての電車の出入口にはこんな感じのステップが付いており、旅情緒が充分。
 
途中で一度乗り換え。
乗り換えで30分程待ちましたが、イタリアでは改札が無いので自由に駅の中と外を行き来できるので時間つぶしに近所を散歩。
 
夕方の5時過ぎにフィレンツェのサンタ・マリア・ノベッラ駅まで無事帰ってきました。
この後、午後の観光をキャンセルしてしまったので、夜までフィレンツェを観光しまくったのは言うまでもありません!(笑)